13年12月25日//神奈川区で契約に同行 



このWeb担当が現場研修をする体験記も早いもので4回目になりました…!
比較的、短期間の間にいろいろな現場へお邪魔させていただき、パソコンに向かっているだけでは得られない体験を積ませていただいています。

さて、本日は塗装の契約を結ぶお客様の元へ伺います。
塗装や防水の作業を体験し、見積もりにも同行したとなると、あとは実際に契約が結ばれる場所にお邪魔させていただくというわけなのです。若干順序が逆になっていますが、お客様が見積もり依頼をされてから、契約~実際の施工までの流れがこの現場研修によって把握できますね。今回は見積もり担当の菊池が運転する車で、Web担当の先輩・本田と私の3人でいざ出発。この日は契約のほかに、以前塗装工事をされたお宅へ集金と塗装後の状態を確認しにも行きます。とても盛りだくさんな一日になりそうです。

ALC外壁の3階建てビル 今日のお客様は神奈川区新子安の京急新子安駅から目と鼻の先でお店をされています(写真は見積もり時に撮影)。目的地近くのコインパーキングに停車をしたら、お客様の元へ。3階建てのALC外壁の建物の1階で今日のお客様が居酒屋を経営されています。お隣には飲食店をはじめ、個人経営のお店がたくさん連なっている印象を受けました。

お店のマスターでもあるご主人と奥様にご挨拶した後、私たちも同席させていただいて契約の話に入ります。 まずは契約の前に、菊池が種々の注意書きが記入された書類を前にご主人・奥様と一緒に内容を一つずつ確認していきました。
具体的には工事の説明、着工日、天候によって作業日程が順延する可能性があることなど、注意事項やお願いなど多岐にわたります。全て読み上げて、お客様にご理解をいただきながら進めていました。
わたしは契約というと、携帯電話くらいしかあまりないのですが、その際は逐一読み上げて確認するということはなかったと思います。一概には比較できないことかもしれませんが、慎重に会話を重ねて相互理解を図ろうとしているように感じました。

全てを確認後、お客様が同意されたら契約書の記入という運びになりました。次は、工事を開始するにあたっての準備です。お宅の周囲はお店や住居があるので、塗装工事を行う旨のご挨拶に伺うために、挨拶先を決めていきました。
高圧洗浄のときに使用する洗浄機は防音型なのですが、それでも全く音がしないわけではないのでそのような音や塗料の臭いなどでご迷惑をかけるかもしれないことをお伝えします。このとき初めて知ったことがあり、それは雨漏り検査を高圧洗浄の際に行うということです。洗浄時は水を使うので、家の外と中で職人が連絡し合い雨漏りがないか調べるようなのです。
確かに、一緒に行うことで二度手間にならず理にかなっていますね。
※塗料の臭いについて:水性は臭いませんが、ウレタンといった防水の材料はシンナーなどの強い臭いがします。

縁側に並べられた色見本帳 この日、菊池は写真のような塗料の色見本長帳(標準色)を持っていったのですが、お客様はまだご検討中のようだったので、後日色決めをすることになりました。調色をせず、すでに塗料メーカーが用意している色を標準色と呼んでいるのですが、お客様の中には色に強いこだわりをお持ちだったり、オリジナリティを求める方もいらしゃるので、その場合はお客様のイメージする色をメーカーに発注します。
その際、色の見本となるものを用意してもらうのですが、写真は不向きだとのことです。何故かというと写真は光の当たり方によって色の写り方に違いが出るため、実際の色味がわからないからだそう。きっとプリントアウトの仕方や、見るモニタによっても違ってきますよね。このとき、菊池が持っていたファイルから大きくプリントアウトされた2枚の写真を見せてもらいました。やや黄みの強いクリーム色の同じお宅の写真なのですが、その色味は差異があってどちらが実際のお宅の色かわかりません。(もしかしたら、どちらも異なっているのかもしれません)
そのため、可能な限り実物をお持ちいただくことを勧めているようです。

以前、電車が好きなお客様が江ノ電のおもちゃを持参されて、お宅を江ノ電カラーにした方がいらっしゃったそうです。おもちゃをそのままメーカーに送ったので、同じ色が再現されたということです。
ほかには、もし近場に色の見本となるお宅がある場合は、職人が出向いて色を確認してくることもあります。このとき気をつけることは、複合色は不可能ということ。複合色とは菊池いわく、モザイクタイルのように複数の色を組み合わせている色なのですが、遠目から見ると一色に見えたりするようです。タイルでは再現可能なのでしょうが、塗料では不可能なので一色ベタ塗りのお宅にしていただきます。

お客様と菊池の会話を聞いていると、お店の場合と一般住宅では色の決め方が違うです。一般住宅ではシンプルな色味をご希望のお客様が多いようですが、お店になると目立つ色味を検討される方もいらっしゃるようですね。目的が違うため、選ぶ色も変わってくるのでしょうか。
ヘアーサロンの外壁 以前、塗装職人で塗替えをさせていただいたお店にヘアーサロンロングという美容室があります。外壁は鮮やかなオレンジ色で、この色も標準色ではなく一級塗装技能士の職人・竹内が調色の見本を作り、お客さまにとても喜ばれたようです。
そう、竹内は調色が得意なのです。本人から以前聞いた話では、人によって色の見え方(とらえ方)が違うため、そのお客様の見え方を推測して微調整しながら色を作って提案するということでした。これを聞いたときは、そこまで考えて色を作っているのか…!と、とても驚いたことを覚えています。また、どの現場にも必ず調色セットを持っていくようですし、職人魂の塊と言った感じですね。

話を今回のお宅に戻します。
1階のお店の外壁には看板が取り付けられているのですが、お客様は塗装をするこの機会に看板を新しいものに替えようとしている様子。そのため、既存の看板を看板業者に撤去してもらい、その間に塗装工事を実施。まだ足場があるうちに、新しい看板を設置して、その後足場解体という流れを提案しました。足場がある方が、看板の設置もスムーズではないかとご主人。こちらは看板業者の方と段取りを組むということで決まりました。

施工前の屋上 今回は外壁の他に屋上防水も行います。 実際の場所は見られなかったのですが、屋上のシーリングが硬化不良のようでした。防水のトップコートの色味を話し合っている際に、カラスがよく来て困っているから、トップコートの色はカラスが嫌な色がいいなとご主人。冗談めかしておっしゃっていたので、そういう色がある場合はその色で塗布することに。
後日、本田が調べたところ、カラスが嫌いな色は特にないようでした…。カラス避けはいろいろありますが、彼らは賢いので対策をしても、いたちごっこになってしまうのですよね…。
実際の施工は年明けからということが決まり、他にも種々やりとりをしてこちらを後にしました。

次のお客様は川崎市にお住まいなので、一路川崎へ。
ちょうどお昼の時間帯だったので、 川崎市内のファミレスで昼食をとりました。注文した食事が出てくる間、本田が菊池にFacebook上へ画像を投稿する方法を教える一幕も。なにやら、菊池が最近聴いたジャズに関して投稿しようとしている様子でした。車中でも菊池セレクションのこだわりの音楽が流れていたりと、音楽好きなのです。
その後は食事をしながら、菊池が塗装職人に入る前はどういう仕事をしていたのかなどを聞いていました。以前はリフォーム会社で営業をしていたということで、今の仕事とも結びついているんですね。塗装の知識は塗装職人に入社してから身に付けたようです。
次のページからは川崎市のお客様のもとへ集金に伺います。