お腹もふくれたところで、本日2件目のお宅へ。
以前、ご自宅の屋根塗装をされて今回はアパートの鉄階段・踊り場の塗装をさせていただいたお客様。その工事の集金と施工完了後の状態を確認しに伺います。先ずはこちらのお客様の経営されている会社に伺って集金させていただきます。
そのあと、アパートに向かう途中で菊池がお客様の飼われている猫のことについて触れました。以前、見積もりなどでお宅に伺った際に会った猫のことを覚えていてお話したのです。そうしたら、残念なことにその猫は亡くなってしまっていたようでした…。菊池はぜひ、お墓に手を合わせたいということでご自宅に少し寄らせていただくことに。お家の庭の一角にその猫のお墓があり、菊池は静かに手を合わせていました。
しばらくしてから、鉄部を施工をしたアパートへ移動します。
施工前の鉄階段は写真と動画でしか見たことがないのですが(右の写真は見積もり時のもの)、サビの発生や既存の塗膜剥がれがひどく、穴がボロボロと空いている箇所が見られました。
このような状態になってしまうと塗装だけでどうにかなるものではないので、鉄骨屋さんに入ってもらい溶接をしてしっかり補修・補強を行っていました。階段は人が昇り降りするところなので、強度の問題が一番懸念される点だと思います。これ以上腐食を進行させないためにも、根本から修復させることが大切ですよね。
鉄部の補修・補強工事が完了したあとは、通常の鉄部塗装と同様に塗替えをしています。
まず、何はともあれ下地調整です。施工場所によって行う方法は変わりますが、塗装をするには欠かせないとても大事な工程なのです。弱って剥離している塗膜やサビを皮スキという金ベラや、ナイロンたわし類で入念に削ったり、擦り落していきます。この状態のまま塗替えをしても、塗料が下地にしっかり密着せず古い塗膜と共に剥がれやすくなってしまうのです。傷みやすい鉄部の塗装を長持ちさせるために、入念に下地調整(ケレン)することが大切です。鉄部の状態によっては、塗り替え作業自体よりこの下地調整のほうに時間がかかることも。
この後は、サビ止めを塗布して再びサビが発生することを抑制させました。次に中塗りと上塗り塗料をたっぷり重ねて塗膜の厚みをつけながら仕上げていきます。言うなれば、塗料で鉄部をコーティングして紫外線や風雨による劣化から守ってもらうのです。
では、いよいよ塗り替えが完了した鉄階段の状態を3人で見ていきます。
この日はお天気も良く、太陽の光が降り注いでいたので塗料のツヤツヤした光沢がきれいに出ていました。施工前の状態がかなり荒れていたので、表面は地図模様のようなデコボコが少しありましたが厚みのある塗膜がつけられていることがわかります。触れてみると塗膜がツルツルとしていました。
階段の踏み板は一部新しく取り付けられたようですが、上から他の階段部と同じように塗装をしているのでぱっと見た程度では差異はありません。改めて施工前の写真と、この塗装後の状態を比較しているのですが、修復と塗替えでかなり大きく変化するのだと驚きます。
ここで菊池とともに完成写真を撮らせていただいて、今回の現場研修を終えました。
帰路の車内でも菊池の仕事についてや、来年の増税のこと、音楽の話などをしつつ事務所に到着。前回の見積もり時は菊池と一緒に移動をしていないので、なかなか見積もりの仕事について聞くことができなかったのですが、今回はゆっくり会話をする機会も多く仕事のみならず日常の話もすることができました。
お客様とのやりとりや仕事の流れを把握するのが第一の目的ですが、それ以外にも実りの多い研修になったと思います。