13年12月09日//都筑区防水塗装 お昼休憩は束の間の休息…?



お昼は大体の時間を目安に取るのですが、やはり体を動かす作業だからか、物凄い疲労感が襲ってきます。
お昼にちょっと眠くてうとうとしてくるほど。カズさんの車を借りて女子三人で休憩を取ったのですが、みんなで暖かい車内にうとうとと眠気が襲ってくるようです。
ドアに頭をあずけながら、眠い、と漏らしてしまうのも仕方ない事。
普段は会社で、気になる物を見たり、と自由に過ごしてはいるのですが、ぼんやりと意識が混濁し始めそうな頃、職人が動く気配を感じて、わたしたちも重たい瞼を持ち上げます。


さて、お昼休憩が終わった後、ついにウレタン二層目のウレタンをダイさんが混ぜ始めました。
さすがに今回は見ているだけになるのは、恐らく午前中にやった二つとは手順が違うからかもしれません。
新しく開けた一斗缶の内側の側面をまずはシンナーを浸したウェスで拭き取ります。何故そんな事をしているのかと尋ねたところ
「硬化不良を防ぐため」
と返事を貰いました。いわく、内側についているものはもう固まってきているもののため、塗料の中に混ざってしまうと硬化不良を起こしてしまうんだそう。
だから、丁寧に拭きとっているんです。
変な塊が入ることを防ぐために、毎回行っていると思うと、その準備時間に眩暈がしてきそうです。

防水塗装にとって、シンナーは希釈にも使えますが、本当に大切な存在だと言うのが分かる瞬間でした。
シンナー自体、不意についてしまった塗料だったり、ヘラを掃除したり、それこそ外壁塗装中に溢してしまった塗料を拭きとったりするのにも使用できる、大切な相棒だったりします。


今までのパテなどとは分量の違うウレタンを、機材で丹念に混ぜていきます。
私たちがやったものよりも量は多く、なのに一か所にとどまらず全体を希釈できるダイさんの手さばきに、感嘆すら漏れます。
見た目にも分かるほど重たいウレタン塗料は、上下にも揺らしてしっかりと希釈します。
その時間はかなり長く、混ぜている間は私たちも見ているだけになるので、ひたすらウレタンが希釈されるのを眺めます。
途中、ダイさんが二つに分けているのに気付いて何故かと尋ねたところ「硬化不良を防ぐため」だとの返答が。
これだけ分量の多いウレタン塗料なので、一度で全てを混ぜきることは出来ないんだそうです。
二つに分けてしっかりと混ぜ合わせるのですが、同じだけの時間をかけるので、本当に準備するだけで平気で30分や1時間はかかってしまいます。
それほどの時間をかけて行う防水塗装。
本当に見えないところが大変な施工だな、としみじみ感じます。


さて、この塗料ですが、平面はもちろん、立ち上がりにも使用できます。
元々同じ塗料を、硬さを変えて塗布しているだけなので、そのあたりの利便性は抜群です。
午後は大きな左側のバルコニーと言う事で、塗料を持ってまたするするとのぼるダイさんをしり目に、私たちははしごで上まで登りました。

実はダイさんが塗布している間、ただただ黙って作業を見守っているのも退屈……という言い方もなんですね。
時間がありましたし、防水メインの見学とはいえ、傍では普段見れない施工を行っています。
くるくると足場を伝って周りを見渡せば、私たちの知らない職人の小さな知恵が転がっています。
木々の養生は、基本的にはマスカーで覆ってしまう事が多いのですが、枯れてしまう事もあるので、今回は大きく布をかぶせていました。
こうすることで一時的な養生が可能になります。ですが、この方法、プランターや花などには使えません。
だって、その布の影響で花が散ってしまう可能性もあるからです。
木々を大切にされているお客様がいらっしゃったら、そんなこと許せるはずも、出来るはずもありません。

今回は緑だけだったのでこういう手法をとらせていただいたのかな。実際に訊いたわけではないので、憶測になっていまいますが。